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ヨーロッパにおける最新のオゾン療法

医療・環境オゾン研究 増刊 2号 2002より抜粋

  日本医療・環境オゾン研究会(会長 佐谷戸安好)ではレナーテ・フィバーン-ヘンスラー著の「The Use of Ozone in Medicine」の翻訳を完成し、このたび同研究会より出版した。
  フィーバン-ヘンスラーは長く、ドイツを中心にヨーロッパにおいてオゾン療法の普及に努力しており、同セミナーを多数、開催してきたが、本書はそのセミナーで使用された実践的な手引書ともいえる。フィーバン-ヘンスラーによれば、ドイツ、ひいてはヨーロッパにおいては、現代正規医学の他に、代替・相補・伝統医療(言い換えれば、生物学的方法による治療)による医療を受け入れて良いという声がおよそ7割に達し、ドイツ議会は1997年に「健康保険会社は従来の治療法に加えて、生物学的方法も保険適用にするべき」ことを法制化した。この代替・相補・伝統医療の中にオゾン療法が入るが、ドイツではすでに40年以上の歴史を有し、すでに、延べ1000万人以上の患者が同法による治療を受けている。本文中の治療効果の1例を挙げると、糖尿病などが原因で生じる末梢血液循環不良により、末端肢から始まった壊死はついには脚の切断を余儀なくされるが、オゾン療法によって、脚の切断を免れた率は4割に達する。この他 にもいろいろあるが、このようなドラスチックな効果によって、オゾン療法が支持されている。
  ドイツと時、やや遅れ(1999年)、米国でも、日本でも代替・相補・伝統医療の検討がスタートした。しかし、日本ではオゾン療法は医師にすら、殆ど知られていない。日本医療・環境オゾン研究会では、このすぐれた代替・相補療法をこの翻訳書を通して、また、日本代替・相補・伝統医療連絡会議を通して普及していく予定でいる。
  オゾンがどのようにして体内に取り込まれるのか、不思議に思われる方が多いと思う。大まかに言ってオゾンガス(酸素との混合)の皮下注射、本人の血液を体外でオゾンガスと混ぜ、本人に戻す大量自家血液オゾン療法、静脈血管の確保の難しい老人や、子供には肛門より直腸にオゾンガスを注入する注腸法がある。それぞれが、また症状に応じてオゾンガス濃度やガス量は異なるので、詳細な施術は本書を一読願いたい。現代正規医学では治癒の困難な症例について、効果があることが判明しており、第三の医療、「代替・相補医療」としてオゾン療法の発展を図っていきたい。目次は以下の通りである。